〈読書 今月の本棚と話題〉日々を丁寧に生き続ける 『キッチンとマルシェのあいだ』 辻仁成 著〈2026年7月19日号〉
- 2026/7/19
- 書評
パリで暮らして20数年、作家、ミュージシャン、画家でもある著者は息子くんが10歳の時、突然シングルファーザーになった。親戚もいない異国で生きてゆくという一人息子を育てるために心に決めたことは「愛の言葉より愛情料理」、かなりの料理人です。
それを支えるのがアパルトマンの近くにあるマルシェ。食べることが人生だ、くよくよしないで美味しいものを食べたらいい、それが人生というものだ!とマルシェの友人たちに教わった。ではマルシェとは? 「圧倒的に新鮮で安い!」数十軒の屋台店が並び八百屋だけで20軒、魚はノルマンデイから。肉屋も並ぶ。秋にはジビエ肉がずらりと並びさすが狩猟民族のフランス人!

1980円(本体+税)
つじ・ひとなり 1959年生まれ。1997年『海峡の光』で芥川賞。『ミラクル』『嫉妬の香り』『冷静と情熱のあいだ Blu』など著書多数









