〈読書 今月の本棚と話題〉犠牲者の足跡をたどる旅 『アンネは、なぜ死んだのか 十年間の旅の記録』土山優 著〈2026年7月19日号〉
- 2026/7/19
- 書評
ナチスドイツによる迫害を受けたユダヤ人の少女、アンネ・フランクとその家族の生涯を入り口に、ヒトラーの圧政に抵抗した人々の生きざまを「好奇心が赴くまま」にたどっています。
ヒトラーの演説中を狙って時限爆弾を仕掛けた時計職人、ゲオルク・エルザー、ミュンヘン大学の医学生「白バラ」グループのハンスとゾフィー兄妹の物語は、映画「白バラの祈り ゾフィー・ショル最期の日々」でご存じの方も多いでしょう。

1980円(本体+税)
つちやま・ゆう 北海道生まれ。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」(代表:あさのあつこ)幹事。「児童文学と古典」など児童文学の評論多数
作者は、保存された記録、60冊を超える文献を読み込み、記念碑や塑像、メモリアルプレートなどを撮影。探し当てた犠牲者の墓地では花を手向け、祈りを捧げます。副題は「旅の記録」となっていますが、犠牲者を悼むルポルタージュともいえます。










