世界中のサッカーファンの怒りの代弁でもあったでしょう▼19日のサッカーワールドカップの決勝、表彰式に現れたトランプ米大統領と、FIFAのインファンティノ会長に、スタジアムから大きなブーイングが起こりました▼アメリカの中心選手の退場・出場停止をめぐってトランプ氏がインファンティノ氏に連絡して、判定に政治介入した疑惑が問われています。そんななかでも、トランプ氏は厚顔ぶりを発揮し、優勝したスペインチームにトロフィーを渡した後もステージから去らず、退出を促されてもチームがカップを掲げるまで横に立ち続けました▼スペインは伝統のパスサッカーの組織力に、個の力を融合させ、ハイレベルな戦いを続けました。決勝で敗れたものの、アルゼンチンは、サッカー史に残る名手・メッシを中心とした攻撃で、逆転劇を何度も演出しました。アフリカの島国カボベルデの躍進をはじめ、小国、新興国の起こした旋風も印象的でした▼サッカーの魅力を伝えてくれたのは、48の出場チームと選手たちです。4年後の祭典は、スペイン、ポルトガル、モロッコの開催。政治介入問題に加えて、チケット高額化など、商業主義に走った運営を改め、サッカーの祭典にふさわしい大会を望みたいものです。
東京民報2026年7月26日号より









