世田谷区を拠点に活動する劇団レクラム舎が、8月13日~16日、新作の舞台『空襲の部屋』を公演します。墨田区の病院に、東京大空襲で黒焦げになった部屋が残されていたという実話に基づいた創作の舞台で、東京大空襲当時と現代を結び、戦争と平和を考えます。劇団メンバーの鈴木一功さん、松坂わかこさんに聞きました。 (写真・五味明憲)
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空襲で黒焦げとなった部屋が実際に見つかったのは、墨田区の産婦人科病院「賛育会病院」です。
そうした部屋があるということは、職員のなかで知られていたものの、戦後、部屋の扉が開けられることもほとんどなく、実態は不明でした。
2025年に建物の老朽化で、解体工事が行われた際、ドアが開かれ、すすで真っ黒に覆われた壁など、東京大空襲の爪痕が明らかになりました。壁などの部屋の一部が、江東区の東京大空襲・戦災資料センターに移設され、保存されることが決まりました。
『空襲の部屋』は、この実話に基づき、NHKが今年4月に創作・放送したラジオドラマのタイトルです。鈴木さんは、その出演者の一人でした。
「出演して、舞台に向いている話だなと思いました。ラジオドラマは45分の枠の番組ですが、それを70分余りの舞台にしています」(鈴木さん)

松坂わかこ(まつざか・わかこ) 1967年神奈川県出身。円研究所を経てレクラム舎に入団。レクラム舎の多くの舞台のほか、テレビドラマ、映画などに出演
扉に押し寄せても
主人公となるのは、この部屋を防空壕にすることで、大空襲を逃れた少年です。ベテランの俳優の内山森彦さんが、80年を経て車いすで生活する老人を演じます。
「内山さん自身が90歳で、戦時中を実体験として知っているので、その語り、戦争への思いは、とても心に迫ってきます」(鈴木さん)











