熊本での震度7の巨大地震、千葉での記録的な豪雨被害。日本列島の各地で、自然災害が猛威をふるっています▼熊本での震災は、10年前の地震に続く大きな被害を生んでいます。ライフラインの復旧も、いまだ道半ばなうえ、夏の猛暑の中での震災で、避難所での生活の過酷さなど、災害関連死の増加も懸念されています▼千葉の豪雨は、異例のコースを通った台風により、湿った空気が上空にたまっていたことなどが要因とされています。異常気象が続く世界の現状を踏まえれば、こうした豪雨被害が他の地域でも続く可能性も想定しなければならないでしょう▼深刻な災害が続く中で、高市首相が熊本を視察した際の、首相官邸作成の動画が、物議をかもしています。2分弱の動画は、ほとんどの場面は高市首相を大写しにしたもので、BGMによる演出など「まるで首相のプロモーションビデオ(PV)」との批判を呼びました▼動画は、政府の取り組みに感謝する被災者の声が大きく取り上げるなど、困難の多い被災地の実態とも大きくかけ離れています。今後もさまざまな災害が続くことが想定される日本。被災地で首相が行うべきは、自身の活動の政治的なアピールではなく、被災者の生活と生業の再建の抜本策の推進です。
東京民報2026年8月23日号より










