〈読書 今月の本棚と話題〉人間らしさを支える教育 『経済力も幸福度も高くなるデンマークのすごい教育』ニールセン北村朋子 著〈2026年8月23日号〉
- 2026/8/22
- 書評
「デンマークの子どもと若者の大部分は自分の生活や学校教育に満足しており、友人との信頼関係も良好で―ほとんどの子どもたちは自分の能力に自信を持ちいじめも経験していない」(デンマーク政府のレポートより)。このようなデンマークの人たちの人間らしさはどこからくるのか、それは「教育」であるとデンマーク在住四半世紀の著者は断言する。経済力はどうか。人口6百万人、千葉県くらい。GDP世界10位(日本37位)、デジタル競争力世界3位(日本31位)、幸福度世界2位(日本58位)。

1430円(本体+税)
にーるせんきたむらともこ 文化翻訳家。神奈川県出身。会社員、米国留学等を経て、2001年よりデンマークのロラン島在住
そのデンマーク流教育とは? まず幼児教育、生後6カ月くらいから3歳くらいまで保育園へ、その後6歳くらいまでは幼稚園。「森の幼稚園」として自然の中で体感的に危険も学ぶ大切な役割がある。その後の義務教育は約10年間、子どもの発達に応じてゆるい年齢設定。国語と数学の全国テスト以外にテストは無く9年生になると卒業試験があるのみ。従ってクラスや学年で順位を競うこともなく国定教科書も無い。自分が何をどのように学びたいかが重要視され、生涯を通じて学び続ける素となる。










