本文へスキップ

東京民報は東京が見える、東京を変える新聞です。

国保値上げに異議あり 大田区

「命の問題、値下げを」社保協が異議申し立て 問い合わせ9千件超 | 13/07/03

申し入れをする大田社保協の人たち

=7月3日、大田区役所
 大田区社会保障推進協議会は7月3日、大田区に対して「国民健康保険に関する要望書」を提出し、これに参加した人たちが国保料引き上げに異議申し立てを行いました。大田社保協は6月30日には「国保でんわ相談」も実施しました。
 要望内容は@2011年度の経過措置(住民税非課税の人は、国保料算定の基礎となる所得から75%を減額)という水準に戻すA通知書を分かりやすくする(前年度と比較できるような内容にするなど)ーの2項目。
 12人が参加し「何もかも値上げの中で、低年金者にとって切実な問題です。これ以上の値上げは命にかかわります。値下げしてください」「子どもたちは就職氷河期世代で非正規雇用のワーキングプア。勤め先の健康保険に入れない。将来の生活不安を感じる」「年金暮らしで72歳の自分と同居している無収入の長男にも保険料がかかってくることに納得できない。均等割額をもっと引き下げて欲しい」など切実な思いが語られました。
 区民部長、国保年金課長が応対し、日本共産党の黒沼良光、和田正子両区議が同席しました。
 国保料の通知書が届いた6月13日から、大田区には毎日500件を超える問い合わせが続いています。7月2日現在、電話、窓口合わせて9104件に上りました。主な内容は「どうして上がったのか」「一時所得をどう扱うのか」「払えない」などです。