統一地方選後半 4月21日投票へ
- 2019/4/18
- 地方選挙
統一地方選挙後半戦が21日投開票(一部は翌日開票)されます。どこでも消費税増税や高すぎる国民健康保険料(税)のさらなる値上げを強行する安倍政権の悪政と対決する日本共産党と、悪政を地方政治に持ち込む自民、公明両党との一票を争う激しいたたかいになっています。期日前に投票を済ます人が年々増加する傾向のもと、日本共産党と後援会、各候補は「毎日が投票日」だとして、日本共産党候補の全員当選を目指して全力をあげています。
東村山市 共産党を3から5へ 市民の声聞くまともな市政に
定数25の東村山市議選には現有3議席から5議席への躍進を目指す日本共産党のほか、公明6(現6)、自民系8(6)、立憲民主3(2)、生活者ネット2(2)、国民民主1(0)、など31人が立候補。市長選は渡辺尚市長と元共産党都議の小松きょう子氏との一騎打ちです。
2増を目指す自民は、今までにない支持拡大を展開。14日の告示日には、渡辺市長の出陣式に自公の14候補がそろい踏みし、渡辺市長が「私と志を同じくする自民。公明候補の全員当選を」と訴えました。
共産党は同日、西武・久米川駅前に山口みよ、さとう直子、渡辺みのる(以上現)、山田たか子、浅見みどり(以上新)の5候補と小松市長候補がそろって街頭演説に立ち、「自民・公明市政と対決する共産党を3人から5人に伸ばして、憲法を生かすまともな市政に転換しよう」と訴えました。
自民、公明両党が支える渡辺尚・現市政は、認可保育園を5年間もつくらず、定員を超える園児つめこみ率(0~2歳児)は多摩26市ワースト1、中学校給食で全員給食を未実施なのは、東村山を含め多摩地域では4市のみです。特別養護老人ホームも待機者が1000人を超えているのに5年間つくっていません。国保税は今後9年間で3割もの値上げを計画。一方で98億円(基金)もため込んでいます。
応援演説に立った宮本徹衆院議員は、こうした市政を批判。「自公中心の市政では市民の声は届かない。5人全員の当選で声が届く市政に変え、消費税10%ストップ、国保税の値下げに道を開こう」と呼びかけました。訴えを聞いた女性(83)は「お金はあるのに市民の要求を聞いてくれない市政を変えるために私も頑張りたい」と力を込めました。
▲墨田区 区民に目向ける区政を 自民対共産が焦点
墨田区議選は定数32に37人が立候補。立候補者のほとんどが有力候補で、一票が明暗を分ける少数大激戦の様相です。共産党は1議席増を目指し、6人が立候補。自民党は候補者を絞り、前回当選者数と同じ13人を擁立したほか、公明党も前回当選者数と同じ7人を立てています。立憲民主党は2人、国民民主党は1人の立候補です。共産党地区委員会は、「自民党の全員当選を許すのか、区民のための区政を掲げる共産党が議席を伸ばすのかが選挙戦の焦点」と、全力を挙げています。
14日の告示日にはイトーヨーカドー曳舟店前に、区長選で共産党や市民連合が推薦する新人の鈴木順子候補と、高柳東彦、はらつとむ、あさの清美、としま剛、村本ひろや=以上現=、山下ひろみ=新=の6人の区議候補が勢ぞろいして訴えました。
7期にわたって区議を務めた鈴木氏は、多くの企業が利用していた中小企業センターを閉鎖するなど、区民の暮らしに目を向けない区政の実態を告発。区議団長の高柳候補は、自民党候補のチラシを示しながら「財政改革の名で区民のための施策を切り捨てる区政を、さらに進めようとしている。自民党が姿勢を変えようとしないなら、今回の選挙で自民党を減らし、共産党を増やして区政を変えましょう」と呼びかけました。
応援に駆け付けた共産党参院議員の田村智子氏は、消費税増税や国保の負担増を進める政治を、統一地方選で変えようと訴えました。拍手しながら演説を聞いていた区内に勤める女性(65)は、「暮らしが大変な時に、消費税増税がとんでもないことが、よくわかった」と話していました。
▲大島町長選 前町長、川島氏現職と一騎打ち
大島町長選(16日告示、21日投票)は、共産党が自主的に支援する前町長の川島まさふみ氏(66)が「新しい大島をめざす町民の会」から立候補し、現職で自民、公明両党が推薦する、みつじ利弘氏(62)との一騎打ちの様相。町議選(定数14)では、共産党が3議席を確保できるかどうか注目されます。
川島氏は16年間の町議と1期4年の町長経験を踏まえ、①町政の見える化(情報公開)と町民参加・協働②町民が納得できる公金の使い方③公正で公平な行政を進める「3つの基本姿勢」と、住みたくなる、住み続けられる大島をめざす「7つの町づくり政策」を明らかにしています。
みつじ町政は3年前、当初計画に1億円をつぎ込み、総事業費1億9千万円をかけたシン・ゴジラ像の建設計画を提案。議会でも共産党以外の賛成多数で可決しました。町民のくらしを顧みず、多額の税金を費やす計画に反対の声が起こり、集まった「白紙撤回」署名は人口の4分の1を超える約2400人。計画を断念に追い込みました。
川島氏は、住民に寄り添おうとしない町政を「変えてほしい」という町民の期待の大きさに「手ごたえを感じている」とのべ、「大島を若い世代へつなぐためにも町政を変えたい」と決意を語っています。
▲御蔵島村議選 初の2議席めざす
御蔵島村議選(定数6)で共産党は、現職の黒田正道氏(63)と新人の砂原奈美子氏(47)を擁立し、初の2議席をめざしています。
砂原氏は社会福祉協議会の職員を経て、介護福祉士として福祉サービス活動に取り組んできました。今後求められる高齢者の在宅生活支援など島の福祉を守るために「役に立ちたい」と立候補を決意。島民からの期待の声が広がっています。中学生までの医療費の無料化や高校生への就学援助、出産祝い金制度の実現など、町民の福祉とくらしを守る先頭に立ってきた共産党、黒田氏は「これからの御蔵島の発展のために、2人で頑張りたい」と全力をあげています。
(東京民報2019年4月21日号掲載)