フラッシュ@TokyoWeb版 世田谷区 2万3千人を対象に検査、練馬区 PCR検査に助成〈9月6日号より〉

世田谷区 2万3千人を対象に検査

 世田谷区の保坂展人区長は8月24日の記者会見で「世田谷モデル」の実施を目指し①従来のPCR検査(区内医療機関、医師会、保健所での感染の疑いや濃厚接触者の検査)を、1日300件を600件程度に拡大②社会的検査として介護事業所で働く職員約1万2000人と、保育園、幼稚園職員1万1000人、特養ホーム入所予定者など合計約2万3000人を対象にPCR検査を実施すると明らかにしました。

 従来の検査拡大は、新たな検査機器の設置などで検査機関の短縮化を図り、医師や看護師、医師会や検査機関への委託費など必要経費約8億5000万円を第3次補正に計上するとしました。

 また社会的検査については1日約1000人を検査し、まず9月中旬の開始をめどに介護職員から始め、プール検査を実施。検体採取のための会場設置や施設訪問などを想定し、陽性者へのフォロー体制の拡充や国の接触アプリCOCOAの勧奨も行います。

 社会的検査のための必要経費4億1400万円も第3次補正予算に計上するとしています。同区では、社会的検査の実施には「場所」「人材」「財源」の確保が重要で、ふるさと納税による寄付や民間の支援も必要と強調。PCR検査の拡充には国や都の協力は欠かせないとしています。

練馬区 PCR検査に助成

 練馬区は8月18日に第3次補正予算8億527万円を専決処分しました。現在練馬区では、区内5カ所の医療機関に接触者外来が設置され、さらに7月からは区内100以上の診療所で唾液でのPCR検査を実施しています。

 同区はこれらを踏まえて①改めて9月中から医師会に委託してトレーラーハウスによるPCR検査検体採取センターを設置②診療所等へのPCR検査費用の助成③高齢者や障害者施設への新規入所者に対する施設独自のPCR検査費用の助成(補助上限1件4万円で、新規入所者860人を想定)④感染者の入院受け入れをしている区内4病院への支援として、4~6月の減収補填の外来患者減少1人につき1万円、入院患者減少数1人につき1万6000円の補助、7月以降の陽性患者受け入れ1人につき10万円、疑い患者受け入れ1人につき2万円。PCR検査1件につき3500円の補助などを盛り込んでいます。


(東京民報2020年9月6日号より)

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