またも“ブラックボックス” 検査1万件「検討文書ない」〈10月11日号より〉

 小池都政の“ブラックボックス”が、また明らかになりました。新型コロナ対策の要となるPCR検査の拡充で、小池知事が1日1万件を目指すとしていることに関連して、その根拠となる都の検討文書が存在しないことが分かったのです。「1日1万件のPCR検査」は、知事が5月22日の会見で、新型コロナ対策のロードマップを発表した際、公表していました。

非公開の理由を「対象公文書が存在しないため」とした小池知事からの通知書(9月28日付)

 大山都議は検討経過や決裁文書などの開示請求をしたところ、小池知事名で28日に「不存在」との通知が来たと紹介。「知事が表明したPCR検査『1日1万件』という目標は、いつ、どこで決定したのですか。なぜ、検討経過などの公文書が存在しないのですか」と迫りました。小池知事は答弁しませんでした。

 大山都議は再質問で、この問題を取り上げ、「小池都政のもとで繰り返されているブラックボックス」だと厳しく批判しました。小池知事は築地市場を豊洲市場に移転する基本方針を決めた際も、記者会見で決定過程を問われて「AI、人工知能、つまり私が決めた」と無責任な発言をし、批判を浴びています。

(東京民報2020年10月11日号より)

関連記事

最近の記事

  1.  世界平和統一家庭連合(旧統一協会)と政治家の接点を取材してきたジャーナリストの鈴木エイト氏による…
  2.  銀座駅から約2.5キロメートルと至近距離にある中央区晴海5丁目のマンション群「晴海フラッグ」(住…
  3.  読者から寄せられた質問にQ&A方式で答えます。 ◇  Q 統一地方選が迫ってきました…
  4.  虐待や性被害に遭う若い女性に寄り添う都の「若年被害女性等支援事業」を受託した一般社団法人「Col…
  5. ストライキについて会見で話す組合員ら=16日、千代田区  首都圏青年ユニオンの回転寿司(ずし…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

ページ上部へ戻る