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- 衆院議員レポート 笠井亮 さぁ、折り鶴バッジの内閣を〈11月8日号より〉

おめでとう核兵器禁止条約!来年1月22日発効へ。歴史は、どんな試練や妨害があろうと大義あるものは乗り越え、動くときには動く。広島・長崎への原爆投下から75年もの歳月がかかりましたが、被爆者の命がけの訴え、思いを一つにした市民社会と政府、国連の共同が、歴史的快挙に実りました。
私自身、入党から、国際青年運動、国会論戦、野党外交まで、つねに自らをふるい立たせてきた人生のテーマでした。「あの悲劇を二度と繰り返すな」という母の被爆体験を語り続け、50数カ国を訪れ、核兵器廃絶を訴えてきました。多くの共感とともに、ぶつかったのが、「それは夢物語、理想論」「まず凍結、削減」「ソ連の核兵器は正しい」の声、「リメンバー・パールハーバー」も度々聞きました。
どんな時も、核戦争阻止・核兵器廃絶・被爆者援護連帯を譲れぬ課題、人類的大義として一貫して掲げてきた原水爆禁止運動があり、心張棒しんばりぼうとして頑張りぬく日本共産党が唯一の戦争被爆国にある。その一員たることを、今ほど誇りに思うときはありません。
米中など核保有国が、禁止された核兵器にしがみつくのは「国際法違反」とズバリ言え、大国が世界を支配する時代はいよいよ終わりを告げています。

ここ日本でこそ、「条約に署名する考えはない」とハンコを押したような答弁に終始する菅政権をとりかえる時。首相と全閣僚が「折り鶴バッジ」を胸につける内閣をつくるため、ますますファイトを燃やしています。(日本共産党衆院議員)
(東京民報2020年11月8日号より)