「核の怖さ、永く伝えて」 江戸川区 原爆模型の引き継ぎ式〈11月8日号より〉

 「核兵器の怖さを末永く伝えて」―墨田区の「すみだ平和原爆写真展実行委員会」が所有していた、広島に落とされた原爆「リトルボーイ」の原寸大模型が、江戸川区の被爆者団体「親江会」に引き継がれることになり、1日に江戸川区の滝野公園で引継式が開かれました。

 模型は、14歳の時に広島で被爆し、墨田区の被爆者団体・墨田折鶴会の会員だった、福地義直さんが、自宅につくった私設の原爆展会場のために20年ほど前に作成したもの。長さ3・0㍍ 直径0・7㍍のリトルボーイを再現するため、鉄工所に勤める墨田折鶴会の会員が協力。大人2人で持ち運びできるよう、丈夫で軽い真ちゅうで製作しました。長崎に落とされたファットマン(長さ3・25㍍、直径1・52㍍)の原寸大模型もあります。

リトルボーイの模型を引き継いだ湊会長(右)と、山本会長=1日、江戸川区

 福地さんの死後、写真展実行委員会が引き継ぎ、平和行進の際などに展示してきました。保管場所がなくなり、1年ほど前から引き取り先を探していたところ、親江会が手をあげたものです。

 引継式で、墨田折鶴会の湊武会長は、「いよいよ手渡すのだと、万感の思いです。核兵器の怖さを伝えるため、長く保存、利用してほしい」とあいさつ。親江会の山本宏会長は、「長年、大事にしてきたものを引き継いでいただき、ありがとうございます。小学校の出前授業や戦争展、平和コンサートなどの場で展示し、多くの人に見てほしい」と応じました。

 親江会は保管場所を探して、ファットマンの模型を引き取ることも検討しています。

 引継式では、斉藤猛江戸川区長のメッセージが代読されました。日本共産党の太田彩花・衆院東京16区予定候補、原純子都議予定候補、江戸川区議らが参加しました。

(東京民報2020年11月8日号より)

関連記事

最近の記事

  1.  葛飾区議選(定数40、立候補65人)が2日告示(9日投票)され、日本共産党は三小田准一(66)、…
  2. 1面2面3面4面 紙面サンプルと、各面の記事紹介(Web紙面版は画面下部から購入できます) …
  3. 日経平均株価が27日、市場初めて5万円を突破しました▼株価は本来、「経済の体温計」と言われます。株…
  4.  東京都教育委員会は10月23日、定例会を開催し、都立夜間定時制高校6校の26年度の生徒募集の停止…
  5.  中野区の酒井直人区長は10月23日、区立小中学校の修学旅行費や移動教室費、ドリルや理科実験材料な…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

ページ上部へ戻る