多摩地域の横田基地(福生市など5市1町)に米空軍の特殊作戦機オスプレイが正式配備されて約2年、爆音をまき散らし、訓練は激化し、事故の危険が増しています。そうした中、横田基地のオスプレイ撤去を求める東京大集会が22日、福生市の多摩川中央公園で開かれ、約千人が参加。WEBでライブ配信も行われ、視聴者数は600をカウントしました。

主催のオスプレイ反対東京連絡会を代表して、東京地方労働組合評議会の荻原淳議長があいさつ。「横田を海外侵略の出撃拠点にするなど、絶対に認められない」と主張。日本共産党の宮本徹衆院議員が登壇し、「米国では許されない住宅地上空での低空旋回訓練が繰り返されている。国民の安全より米軍を優先している。どこの国の政府なのか」と憤りをあらわしました。
野外シンポジウムでは、青年たちが平和運動の取り組みなどを報告。「ヒバクシャ国際署名活動で5千人分以上集め、外務省に要請した」「2泊3日、社会や平和問題を語り合う学習機会をつくっている」と高校生らが頼もしく語る姿に、会場の大人たちは勇気をもらいました。
その後、日本共産党の曽根はじめ都議が駆けつけあいさつ。横田基地の環境汚染や都政問題にも言及し、「都民の命、暮らし、平和を守る都政に切り替え、安全な空を取り戻すために皆さんと最後まで頑張り抜く」と決意を述べました。
集会中も上空には米軍機が飛行。参加者は抗議のプラカードを、青い空に向けて掲げました。
(東京民報2020年11月29日号より)