スーパー堤防「闘いは続く」 低空飛行 住民の声を冊子に〈2021年4月4日号〉
- 2021/4/4
- 羽田新ルート

羽田空港の増便に伴い、昨年3月29日より都心での低空飛行が強行実施されて約1年を迎えた3月25日、「みなとの空を守る会」が羽田新飛行ルート下に住む住民らの声を冊子にまとめて発表しました。
住民の声は、低空飛行に反対する都内14の区と2市の運動団体が共同で集めたもの。新ルート中止を求める国土交通省宛の署名と、国への意見記入欄を設けたリーフ約3万4700枚を、昨年8月後半から配布しました。
返信には個々で切手を貼る必要があるにも関わらず、今年2月27日時点で785枚の返信がありました。うち280枚に住民の切実な声が記載されており、すべてを貴重な意見として一冊につづっています。
意見の多くは、騒音・振動への不快感や、落下物への不安。「騒音が大きすぎ、老人、病人、赤ちゃんの健康に悪い影響を与えている」「墜落でもしたら歴史的大惨事。誰がどう責任をとるのか」「騒音でコロナ対策の換気ができない」「真上を通過するため家が地震のように揺れ、精神的に追い込まれている」「コロナで減便しているのだから白紙撤回すべき」「国民の暮らしと命を大切にして」など、切実な訴えが寄せられています。
冊子は今後、国交省や都、区、議員などに広く配布し、同会のホームページにも掲載予定。共同代表の増間碌郎氏は、「これまでも国に撤回を要請してきたが、反応がない。みんなの空を守るため、声を上げ続ける」と決意を語りました。
東京民報2021年4月4日号より











