羽田低空飛行 「危険な荒川ルート中止を」 市民団体が街頭で訴え〈2021年4月11日号〉

自転車に乗ったまま署名する人も=3月27日、江東区

 「羽田新ルートの中止・撤回を求める江東区民の会」(松橋隆司代表)は3月27日、東西線東大島駅付近で署名・宣伝活動を行い、元のルートに戻す必要を訴えました。

 東大島地域は、羽田発の離陸機が飛来する荒川沿い新ルートのほぼ直下。米国では同じ離陸機のボーイング777‐200型機が離陸直後、エンジンが破損・炎上する重大事故があったばかり。

 参加者は、沖縄でも、同型機が離陸直後エンジン故障で引き返した例や、日本でも同型機が32機も飛んでいたことをあげ、「決して他人事では済まされない。新ルートの運航中止に協力を」と訴えました。

 新飛行ルートは、国が訪日客を6000万人に増やす目標を掲げ、東京五輪のためにも国際線の増便が必要として、従来の海上ルートからより危険や騒音影響が大きい都心低空ルートに転換したものです。しかし、コロナ禍で国際線は大幅な減便が続き、航空需要の回復は目途も立たず、東京五輪も海外客を呼ばないと決定。同会では「新ルート設定の根拠は破綻しており、元の海上ルートに戻すのが道理」と訴えています。

 

東京民報2021年4月11日号より

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