労組 美々卯は解雇撤回を 地裁、都労委で弁論・調査〈2021年6月6日号〉

都労委控え室にて、激励を受ける組合員ら=2021年5月28日、新宿区

 うどんすきの名店、大阪美々卯から、のれん分けする形で出店し、東京に出汁だしの文化を根付かせてきた東京美々卯。昨年5月に突然の全店閉店と会社清算を実施し、100人に退職を強要。応じなかった労働者は解雇されました。現在、全労連・全国一般東京地本一般労働組合美々卯分会の組合員は、解雇撤回と営業再開を求めて奮闘中です。

 東京地裁での地位確認裁判、未払い残業代の請求裁判などの他、東京都労働委員会(都労委)では不当労働行為の救済を求めています。5月28日、午前中は東京地裁で弁論、午後は都労委で調査が行われ、支援者が駆けつけ激励しました。

 これまで都労委で組合員らは、東京美々卯は同社を実質的に支配していた大阪美々卯の薩摩和男社長がオーナーである「美々卯ホールディングス」に、経営を圧迫するほどの賃借料や技術指導料を支払ってきたし、薩摩氏の意向が同社に大きく影響を与えてきたと主張。しかし、薩摩氏側は認めようとはしません。

 組合員は「相手方の意見に一つひとつ反論するしかない。前向きに進んでいきたい」と語り、別の組合員は「向こうは良くないことをしているので、何も間違っていない自分らは立ち向かっていかなくてはいけない」と激励に応えました。

 組合員らはまもなく失業保険給付が期限を迎えようとしているため、早期解決が望まれます。活動を支える、うどんすきカンパは、6月末までを区切りに秋まで一時休止します。

東京民報2021年6月6日号より

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