市民、党派超えマイク 統一候補、清水さん勝利を

 都議選(25日、7月4日投票)が目前に迫り、選挙戦は激しさを増しています。次の総選挙での政権交代を見据えた、市民と野党の共同がかつてなく進んでいます。

声援に応える(左から)清水、志位、あるがの各氏=12日、日野市

 「勝利のカギは、党派を超えて力を合わせること。市民と野党の共同候補として、みなさんの力で押し上げてください」

 12日の京王線高幡不動駅前での街頭演説で、志位和夫委員長はこう訴えました。日野市は、日本共産党の清水とし子予定候補と、自民党、都民ファーストの会の2現職との3人で2議席を争います。宣伝カーの上には、4月の市長選で野党統一候補として健闘した、あるが精一・前市議、社民党都連幹事長の伊地知恭子・多摩市議が並び、立憲民主党の大河原雅子衆院議員がメッセージを寄せました。

 マイクを握った、あるが氏は、市長選で大争点となった区画整理などを巡る汚職・腐敗問題が都政と深く関わっているのに、日野市選出の現職都議2人はこの問題を追及もしていないと指摘。「市長選でできた大きな力を都議選に発揮して、清水さんを都政へ押し上げ、市政、都政を変える力になってもらいましょう」と呼びかけました。

「清水さん勝利で命守ろう」

 伊地知氏は「多摩市にも日野市にもかつては保健所があったのに、今は稲城市と合わせて1カ所になった。清水さんに、命と健康をないがしろにされてきた都政を変えてもらいましょう」とエールを送りました。

 清水氏は、市の汚職問題追及や市民要望を前進させてきた市議5期18年の自らの歩みを紹介。「『五輪を中止してコロナ対策に全力を』『日野の汚職問題の解明を』、この2つの願いに背を向けている自民党と都民ファーストに違いはない。みなさんの願いをぜひ私に託してください」と力を込め、大きな拍手を受けました。

 志位委員長は深刻なコロナ危機のもと、迅速なワクチン接種や大規模な検査、十分な補償などやるべきことをやらず、やってはならないオリ・パラ開催に突き進む菅政権と小池都政を批判。「五輪開催で新たに亡くなる方が増えるなどあってはならない。中止の決断を強く求める」と主張。

 その上で、都議会の自民、公明、都ファが五輪中止を求める陳情に反対し、不採択にしたことをあげ、「清水さんの勝利、共産党躍進で『五輪は中止しコロナ対策にあらゆる力を集中せよ』『命を守れ』の声をあげよう」「次の総選挙で新しい政権、野党連合政権をつくる道を、こじ開けようではありませんか」と訴えました。

 演説を聞いた医療の現場で働く女性=日野市=は、「今のような感染状況がいつまで続くのかも分からず、現場はもう限界です。感染拡大で現場にさらに負担を増やす五輪は、絶対に中止してほしい」とのべ、共産党に期待を寄せました。

【東京民報2021年6月20日号より】

関連記事

最近の記事

  1.  1990年に完成した都庁舎は、しばしば「バブルの塔」とも呼ばれます▼バブル景気のなかで建設が計画…
  2.  都議会本会議の一般質問が2月28、29の両日行われ、日本共産党から里吉ゆみ(28日)、アオヤギ有…
  3.  都議会本会議の一般質問が2月28、29の両日行われ、日本共産党から里吉ゆみ(28日)、アオヤギ有…
  4.  都議会本会議の一般質問が2月28、29の両日行われ、日本共産党から里吉ゆみ(28日)、アオヤギ有…
  5.  都議会第1回定例会は2月27日、本会議を開き、小池百合子知事の施政方針に対する各派代表質問を行い…

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

Instagram

#東京民報 12月10日号4面は「東京で楽しむ星の話」。今年の #ふたご座流星群 は、8年に一度の好条件といいます。
#横田基地 に所属する特殊作戦機CV22オスプレイが11月29日午後、鹿児島県の屋久島沖で墜落しました。#オスプレイ が死亡を伴う事故を起こしたのは、日本国内では初めて。住民団体からは「私たちの頭上を飛ぶなど、とんでもない」との声が上がっています。
老舗パチンコメーカーの株式会社西陣が、従業員が救済を申し立てた東京都労働委員会(#都労委)の審問期日の12月20日に依願退職に応じない者を解雇するとの通知を送付しました。労働組合は「寒空の中、放り出すのか」として不当解雇撤回の救済を申し立てました。
「汚染が #横田基地 から流出したことは明らかだ」―都議会公営企業会計決算委で、#斉藤まりこ 都議(#日本共産党)は、都の研究所の過去の調査などをもとに、横田基地が #PFAS の主要な汚染源だと明らかにし、都に立ち入り調査を求めました。【12月3日号掲載】
東京都教育委員会が #立川高校 の夜間定時制の生徒募集を2025年度に停止する方針を打ち出したことを受けて、「#立川高校定時制の廃校に反対する会」「立川高等学校芙蓉会」(定時制同窓会)などは11月24日、JR立川駅前(立川市)で、方針撤回を求める宣伝を21人が参加して行いました。
「(知事選を前に)税金を原資に、町会・自治会を使って知事の宣伝をしているのは明らかだ」―13日の決算特別委員会で、#日本共産党 の #原田あきら 都議は、#小池百合子 知事の顔写真と名前、メッセージを掲載した都の防災啓発チラシについて追及しました。
ページ上部へ戻る