東京都は緊急事態宣言が発令された12日、新たに新型コロナウイルスに感染した人が502人だったと発表。前の週の月曜日より160人増えました。前週の同じ曜日を超えるのは23日間連続(表)で、直近1週間平均の感染者は1週間前の585.6人から756.7人へと129.2%も増えています。

年代別では20代が最も多く172人、次いで30代が102人、重症化リスクが高い65歳以上の高齢者は16人でした。重症患者は前の日から6人減って55人となりました。
8日に開いた都のモニタリング会議では、「感染が再拡大している」とし、インドでまん延している「デルタ株」の影響で、「第3波を超える急激な感染拡大の危険性が高くなる」と指摘しています。
会議では国立国際医療研究センターの大曲貴夫・国際感染症センター長が、この時点での増加率124%を踏まえて試算し、「4週間後には第3波における年始と同水準の1478人の新規感染者数が発生することになる」と予測。現状では、さらに感染が加速することになります。
その要因としてあげたのが、インドで見つかった「デルタ株」の流行です。デルタ株はアルファー株(英国由来)より感染力が強いと言われています。6月27日までの1週間で261人が確認され、前週の127人から倍増。東京感染症対策センター専門家ボードの賀来満夫座長は「急速な置き換わりが懸念される」としました。
東京民報2021年7月18日号より












