感染急拡大の中、五輪突入 「今からでも中止を」各地で

 緊急事態宣言が出されたもとで、新型コロナウイルス感染が急拡大し、広がる「五輪を中止してコロナ対策に集中を」との声を無視し、東京オリンピックが7月23日開幕しました。

 これに対し、「五輪より命が大事」と、都内各地で怒りの声と運動が起きています。

YAMA部が呼びかけたスタンディングで五輪中止を訴える山添拓参院議員(右端)と原じゅん子都議(左端)ら=7月23日、新宿駅南口

 27日の新規感染者数は過去最多を更新する2848人を確認。五輪が開幕した23日の新型コロナの7日間平均の新規感染者数1386人からでも27日時点で約1763人と、127%に急拡大しています。

 26日時点で入院患者は2717人、このうち重症者は78人(都基準)、宿泊療養者は1799人、自宅療養者5991人、入院・療養先が決まっていない調整中の人も2324人にのぼり、医療ひっ迫が心配されています。都のモニタリング会議(7月21日)で専門家は、「重症患者及び重症患者に準ずる患者数は高い値で推移している。この状況下での急激な重症患者数の増加は、通常の医療も含めて医療提供体制のひっ迫を招くことから、厳重に警戒する必要がある」と危機感を示しています。

五輪関係者の感染相次ぐ

中止求めツイッターデモも

 また、選手やスタッフ、請負業者、報道など五輪関係者の感染拡大も、組織委員会によると累計で137人(7月25日時点)にのぼっています。菅義偉首相や小池百合子知事、組織委員会が繰り返し発言してきた「安全安心な五輪」は、完全に破綻しています。

 こうした中、「今からでも五輪は中止に」の声と共に、インターネットのSNS(会員制交流サイト)でのツイッターデモや街頭でのスタンディングなど、さまざまな行動が広がっています。

 山添拓参院議員の勝手連「YAMA部」は開会式の23日、新宿駅南口で「#いまからでも五輪中止を」のプラスターをかざしてスタンディングを実施。35人が参加し、注目を集めました。

 山添参院議員、原じゅん子都議も参加。山添議員は「救える命も救えなくなるかもしれないと専門家が言っている時に、五輪開催は国民への自粛要請と矛盾したメッセージになる。政府が感染を抑えこむというのなら、今からでも五輪を中止するのは当然です。命より五輪を優先するような政治は変えましょう」と訴えました。「私も反対です」と声をかけていく人もいました。

(東京民報2021年8月1日号より)

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