羽田新ルート運用中止を 渋谷区議会が国に意見書〈10月24日号より〉

 渋谷区議会は13日、都心を低空で飛行する羽田新ルートの「運用停止を国に求める意見書」を全会一致で採択し、国に意見書を提出しました。

 意見書は、「渋谷の空を守る会」(須永知男共同代表)からの請願を受けたもの。同区議会では、新ルートの運用開始前の「都心低空飛行計画の見直しを求める意見書」や、開始後の「新飛行ルートの再考を国に求める意見書」を採択しており、意見書提出は今回で3回目。

 国は「羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」を設置、その結論が出るまで待つよう住民に求め、検討会を3回開催しています。これに対し意見書は、「これらの検討は現在の滑走路の使い方を前提としており、意見書の内容を踏まえたものとは言い難い」と批判しています。

 航空需要の増加を理由に新ルートの必要を強調してきた国の説明はコロナ禍で破綻。需要が大幅に減少しており、元の海上ルートに戻すべきだとの指摘に対し、国は「需要は回復する」として、住民に背を向けてきました。

 意見書はこの需要の問題に言及、「現行の管制システムであれば、需要が回復しても従来の海上ルートでの増便が可能であることを、今年6月25日付の国会答弁で認めている」と指摘。「新ルートの運用停止を検討するよう強く求める」強調しています。

(東京民報2021年10月24日号より)

関連記事

最近の記事

  1. 「日の丸・君が代」不当処分撤回を求めて10月26日、日比谷図書文化館(千代田区)で「学校に自由と人…
  2.  神宮外苑再開発(新宿区・港区)でラグビー場建て替えの認可手続きを巡って緊迫した状況が続く中、作家…
  3.  参院選などを通じて差別や排外主義を掲げる政党や政治家が台頭したことに、危機感を覚え反対する声が広…
  4.  葛飾区議選(定数40、立候補65人)が2日告示(9日投票)され、日本共産党は三小田准一(66)、…
  5. 1面2面3面4面 紙面サンプルと、各面の記事紹介(Web紙面版は画面下部から購入できます) …

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

ページ上部へ戻る