【健康コラム】欧州再拡大、季節性か“検査拡大で医療崩壊する”は誤り〈11月28日号より〉
- 2021/11/24
- コラム・オピニオン
感染者減少にホッ。
なんだけどさあ、季節性(気温と湿度が低いほど広がりやすい)証拠があるという。(Nature Computational Science 2021.10.21)
とすれば冬に拡大(6波)の可能性あり、か。
欧州は拡大が続く。オランダ1155人、英598人、独575人(100万人当たり7日間平均 Our World in Data 11.20)
WHOは警戒を、と。“世界的流行はまだ終わっていない”(10.25)
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日本で初めての感染確認(2020.1.15)以降、この国の政権の対策は頓珍漢の反省なし、です。
元首相は科学軽視の思い付き、前首相は居酒屋を悪役に自粛自助自己責任強い強権罰則好き。
で、アベノ布マスク8272万枚は倉庫内のまま、感染急増すれば入院制限して自宅放置、死者多発(2021.8 250人)。助けを求めても動かず、救える命が救えない。
ポイ投げ政権継承岸田首相の車座対話は聞くだけ、経済政策は中身なしアホダノミクス(浜矩子教授命名)、疫病対策はワクチンと飲み薬頼み。
トンデモ策20万病床削減の動きは速い。大事な病床ですよ。マジか。
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いま封じ策実行の時、感染源を見つけて保護、感染経路を断つ、です。
感染源を見つけるのが検査。いつでも誰でも何度でも無料で症状有無を問わず。根拠あり、で。
“感染者の半数近くは無症状、有症状者中心の検査では見落とす。見落とした感染者から拡大”(NEJM 2020.11.11)
“流行を抑える検査戦略はより積極的により簡単に利用できるように”(Nature 2020.12.21)
“大規模ワクチン接種中でも検査に焦点を当てることが重要”(Clin Infect Dis 2021.8.10)
検査制限は誤り、“検査拡大で医療崩壊”も誤りです。 (上野敏行)
(東京民報2021年11月28日号より)