支援の遅れに悲痛な叫び 演劇支援団体 文化庁に改善求める〈12月5日号より〉

 新型コロナの影響で自粛を余儀なくされた文化芸術活動を支援する文化庁の事業「ARTS for the future!(AFF)」の2次募集について、1次募集と同様に審査の大幅な遅れが目立ち、文化芸術関係者らは不安を抱えています。

 コロナ禍における演劇関連団体の支援を目的に活動する「演劇緊急支援プロジェクト」は現状を危惧し、11月12~16日に「AFF審査の遅れ」による影響調査を急きょ実施。短期間にも関わらず、303団体から回答がありました。

 調査報告によると、約38%が「公演などを中止・延期」し、約51%が「規模を縮小」。67%に「主催者持ち出しの負債が発生」しており、約50%がAFFから「不備連絡があり修正して申請したが、その後連絡がない」と回答しています。

 自由回答では「赤字前提で実施」「公演期間中に後半のステージを中止」「中止したいが会場代がかかり、どうすればよいか分からない」「ギャラなしで決行」など、悲痛な声が寄せられました。

 結果を受け、「演劇緊急支援プロジェクト」は11月17日、文部科学省と文化庁に事業の改善を求める要望書を提出。公演の中止・延期、実施したもののAFFの審査で不採択になった場合など、多大な赤字を抱えることになり、来年以降の上演計画に影を落としている切迫した現状を訴え。実状に沿った助成金の設定、芸術を守るために公演を実施した団体への救済を求めました。

(東京民報2021年12月5日号より)

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