日本共産党の山添拓、吉良よし子の両参院議員によるトークセッションが4日、有楽町イトシア前(千代田区)で行われました。司会は前衆院比例候補の細野真理氏。ジェンダー問題をテーマに、大きなデジタルビジョンに映し出される表やグラフを使いながら対談を繰り広げました。

ジェンダー問題についてトークを繰り広げる(左から)吉良、山添の両氏と、司会を務める細野氏=4日、千代田区
男女の賃金格差について、吉良氏は全労働者の年間平均給与額を見ると、女性は男性より240万円も低いと指摘。40年間働き続けた場合「生涯で1億円の差になる。衝撃的」と力を込めました。
山添氏はジェンダー平等を実現するうえで、経済的な土台をしっかりと築くことが大事だと主張。「各企業における賃金格差の実態を調査・把握し、向上させる過程までやらなければならない」と述べました。
女性への性暴力・痴漢対策について、山添氏は「若年層への痴漢被害があることは政府も知っているが、見て見ぬふりをして軽んじられてきた。無視できない現実」と強調。吉良氏は「苦しむ人たちを一刻でも早く救済しなければ」と訴え、「女性が意志のある人間だということが、性犯罪に関する刑法では認められていないのではないか」と憤り、日本の性交同意年齢が13歳と低い現状にも怒りを示しました。
会場には質問箱が置かれ、寄せられた「都内に住むのにいくら必要か」「好きな駅弁と沿線の風景は」などの質問に、両氏が回答するコーナーもありました。
(東京民報2021年12月12日付より)