衆院議員リレーレポート 笠井亮 うれしい再会、勇躍スタート〈1月30日号〉

 核兵器禁止条約の歴史的な発効から1年、「いま、被爆国政府のとるべき道」と題した「非核の政府を求める会」のシンポジウムが10日に開かれ、パネリストの一人として出席しました。各界5人の一人に、この日、成人の日を迎えた大学2年生徳田悠希さんの姿があり、うれしい再会となりました。

 徳田さんは、学生グループKNOW NUKES TOKYOの中心メンバー。条約参加を国民の7割が求めているのに国会議員の条約賛同が34%という乖離があるなか、先の総選挙で核兵器禁止条約を争点にしようと「議員面会プロジェクト」を立ち上げ、私が「面接」を受けたのは、つい4カ月前のことでした。

 この日、「『人』として核兵器に向き合う」をテーマにした徳田さん。「核兵器は使われたら被害者に、核抑止は必要悪とすると加害者になりうる。そうした未来に生きたくないし、後悔したくない」と動機を語り、「人々と出会い、核の被害を人間として受け止める」「私たちには変える力がある」と、議員との面会の様子を紹介しました。3月の条約締約国会議(ウィーン)に向けて、日本のオブザーバー参加を求める「総理!ウィーンに行きましょう」キャンペーンをメンバーと始めています。

シンポジウムで議員面会プロジェクトについて話す徳田さん=10日

 今年は締約国会議とNPT(核不拡散条約)再検討会議(8月)、参院選の年。この若い行動力と、長年蓄積した運動とのコラボにこそ、条約に背を向け、米国の「核の傘」にしがみつく岸田政権をおいつめ、変える力がある。勇躍する新春のスタートです。(日本共産党衆院議員)

(東京民報2022年1月16日号より)

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