東京地裁 研修も業務と認める KLM航空の雇止め無効 労働者ら「完全勝訴だ」〈1月23日号より〉

 「完全勝訴だ」―裁判所前に勝利幕が掲げられました。17日、KLMオランダ航空に、雇止めをした原告3人の無期雇用社員としての地位を確認するとともに、雇止め以降の賃金支払いを命じる判決が東京地裁で出されました。

勝利判決を喜ぶ支援者ら
勝利判決を喜ぶ弁護団、支援者ら=17日、千代田区

 オランダを代表する航空会社のKLMは日本人客室乗務員を有期契約社員として採用。客室乗務員らはオランダでの2カ月の乗務訓練後に5年間乗務し、実質的な通算労働期間は5年2カ月でした。原告らは労働契約法18条(2014年4月施行)の無期転換ルール「有期雇用で5年間を超えた場合、労働者の申込で無期雇用になる」を満たすとして、2019年1月無期雇用を申し込みました。ところが、同年5月に雇止めされました。

 客室乗務員らは、ジャパンキャビンクルーユニオン(JCU)に加盟し、雇止めの無効などを求め労働審判を申し立て、2019年8月に完全勝利の決定が出されました。しかし、KLMの異議申し立てにより本訴訟に移行しました。

訓練は会社の指示なのに

 原告弁護団は「被告は訓練が労働ではない、会社の利益にならないと主張した。訓練は個人として必要なことを身に着けるのではなく、業務上必要なことを身に着けるためだということが認められた」と述べました。

 原告は「2年間、本当に大変でした。訓練は会社の指示なのに、なぜ反論するのかという思いがありました。この日を迎えられてうれしい」と喜びを語りました。

 JCUの木谷憲子委員長は「今日は第3陣が完全勝利しましたが、この流れを止めない」と支援を訴えました。KLMの雇止め事件裁判は、後に29人の原告が続きます。

(東京民報2022年1月23日号より)

関連記事

最近の記事

  1. 文京区 高騰受け給食費補助  文京区教育委員会は17日、小麦粉や油などの食材費値上がりを受け…
  2. 1週間の状況と、人口10万人当たり増加数(東京都発表データをもとに、東京民報作成) …
  3.  中野区長選が23日開票(22日投票)され、無所属で現職の酒井直人氏(50)=日本共産党、…
  4. 1面2面3面4面 【1面】 政治動かす「欠かせぬ議席」 共産党「比例百万で山添再選必ず」…
  5. アクセス数、記事トップ10 ① 「住民追い出す道路やめて」 品川区 29号線裁判が弁論終結 …

インスタグラム開設しました!

 

東京民報のインスタグラムを開設しました。
ぜひ、フォローをお願いします!

@tokyominpo

ページ上部へ戻る