
日本共産党の田村智子、山添拓の両参院議員が1月30日、池袋駅西口(豊島区)で「正義ある政治」を求めるトークセッションを行いました。両氏の国会論戦を流す大きなスクリーンが、通行人の注目を集めました。
両氏は新型コロナ感染症対策について対談。田村氏は「昨年12月に発熱外来への財政支援を参議院本会議で質問したが、驚いたことに病院でのPCR検査、抗体検査などの診療報酬が大きく削られた」と発言。小泉政権の構造改革で社会保障の予算が抑えられてきたと説明し、「政府はコロナ危機でも反省がない。私たちは命の危険に直面している」と訴えました。
山添氏は「感染検査が必要な人には無料で受けられるようにすると岸田首相も言った。少なくともそのような体制を十分に確保することが求められている」と指摘。「検査なしで陽性診断されるようになり、感染者は自宅療養。これは医療放棄で責任放棄だ」と声を強めました。
同党が打ち出す「やさしく強い経済」に関連して、男女の賃金格差もテーマに。山添氏は女性活躍推進法における事業主行動計画の策定について、男女賃金格差の是正を目標とする企業は2万数千社の内わずか7社と紹介。1月に行われた日本共産党の代表質問に対し、岸田首相が男女賃金格差の開示ルールに前向きな答弁をしたとして「粘り強く国会で声を上げ、一歩一歩こじ開けていくのが私たちの国会論戦」と述べました。
田村氏は賃金格差がつくられてきたのは政治の責任と強調。女性の非正規雇用が増えていることについて、「法律で規制すべき。働き方や収入が安定しなければ、経済が冷え込むのは当たり前」と語りました。
(2022年2月6日号より)