
―都議補選で敗れた自民党候補に競り勝っての初当選でした。
2020年7月の都知事選と同時にたたかわれた都議補選は、市議会議長だった自民党の候補と、当時副議長だった私との一騎打ちでした。立憲民主党として初めて大河原まさこさん(現衆院議員)が共産党の私を応援してくれて、社民党や新社会党、無所属市議(当時)の、あるが精一さん、市民応援団のみなさんとで初めて本格的な市民と野党の共闘ができました。
当選には届きませんでしたが、それまで共産党が取ったことのない3万5000票余という票を得ることができました。
翌年の市長選は元副市長らを巡る不正・腐敗が大問題となり、クリーンな市政に変えようと、あるがさんが市長候補になって、さらに広い共闘ができあがりました。現職に負けましたが「次の都議選で不正の舞台となった土地区画整理事業の監督権限を持つ都政に清水を送ろう」と、共闘はさらに強く大きくなりました。今度は補選で負けた自民党候補に勝って、日野市では村松美枝子さん以来16年ぶりに、共産党の議席を取り戻すことができました。
元副市長疑惑 都が「引き続き調査」と
―新人のトップバッターで本会議質問に立ちました。
とても緊張しました。地元からたくさんの方が傍聴に来てくれたのに、傍聴席を見上げる余裕もありませんでした。
都議選で託された日野市の土地区画整理事業等を巡る元副市長の疑惑問題を、質問の最初に取り上げました。疑惑解明を求める日野市民の思いに応えるよう、知事に訴えてから質問に入りました。
元副市長は、虚偽の土地区画整理事業計画を提出して市の18年度の補助金8000万円をだまし取ったとして、昨年11月に実刑判決が下されました。元副市長の不正は、違法な報酬だけで2億円以上になります。
しかし不正な操作は13年度から行われていたことが公判で明らかになっており、私は都として全面的な調査・解明を求めました。都は「引き続き調査を行っていく」との見解を示しました。工事入札に関する談合疑惑も浮上しており、都としての徹底解明も求めました。他党の日野市選出の都議(自民、都ファ)は取り上げてこなかったので、私が都議になって初めて追及することになりました。