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- ツーブロック禁止ゼロに 共産党都議団も論戦 校則大きく見直しへ〈2022年3月27日号〉
特定の髪型の禁止や下着の色指定などの校則や生徒指導のあり方について都立高校など各学校で見直しが行われました。10日の東京都教育委員会で報告されました。理不尽な校則や指導に対し、生徒から改善を求める声が上がり、日本共産党都議団も人権尊重の視点からの検討や生徒参加での見直しを都議会で繰り返し求めていたもので、歓迎の声があがっています。
校則大きく見直しへ
都教委が点検通知
都教委は昨年4月、生徒の頭髪の色や髪型、下着の色などを定めた校則について自己点検と見直しの実施を通知。その際、通知では、教職員や生徒、保護者が話し合う機会を持つよう求めていました。都立学校196校の全日制、定時制など計240課程での取り組みの結果、「髪を一律黒く染めさせる」、ツーブロック(側頭部を刈り上げ頭頂部は伸ばして段差を設ける髪型)の禁止、「下着の色の指定」など5項目について、来年度から全ての課程で廃止。一方、地毛の色が茶色や赤味があるなど黒以外の場合や、くせ毛の生徒に「任意」で提出させていた「地毛証明書」は、指導対象にしていた55課程のうち35課程が廃止し、20課程が残ります(表参照)。
都教委によると、見直しにあたり生徒会役員が他県の高校の校則を比較検討し、取り組みの参考にしたり、生徒の意見を取り入れて市販のベスト・カーディガンの着用を可能にしたなどの学校がありました。
池川質問で話題沸騰
理不尽な校則が世間に大々的に知られるきっかけの一つとなったのは、2020年3月の都議会予算特別委員会での池川友一都議(日本共産党)の質疑。
池川都議が理不尽な生活指導の実態を示した上で、「なぜツーブロックはだめなのか」との質問に、藤田裕司教育長(当時)は、事件や事故に遭うケースがあるからなどと、合理的な説明ができませんでした。その様子を紹介した動画は、657万回も再生。テレビの情報番組や新聞などでも取り上げられ、一気に社会問題化しました。動画を見た人からは、感謝や共感の声が多数寄せられました。