フラッシュ@Tokyo 2022年4月10日号WEB版 インボイス、医療費2倍化、ホームドア、男性の育休など
羽村市議会 インボイスで陳情
羽村市議会の第1回定例会(3月25日閉会)では「消費税・適格請求書等保存方式(インボイス制度)の導入中止を働きかける国への意見書提出を求める陳情書」を趣旨採択しました。同制度は来年10月からの実施が予定され、個人事業主やフリーランスの人たちから「事実上の消費税増税となり、死活問題」だとして、廃止を求める運動が広がっています。
小金井市議会 医療費2倍化中止を
小金井市議会は第1回定例会(3月28日閉会)で年金者組合小金井支部が提出した「75歳以上医療費負担窓口2倍化を中止することを求める意見書」を賛成多数で可決。「実施により受診控えが懸念され、後日の重症化リスクが増大し、保険給付増による市財政の圧迫が予測させる」としています。自民、公明両党は反対しました。意見書は「既に公共料金や税が重く暮らしを直撃し、更に受診を控え、医療、介護の負担、将来の暮らしへの不安が増大」すると医療費2倍化の影響を指摘しています。
▶英会話テスト導入延期も求める
同市議会はまた「都立高入試への英語スピーキングテスト導入の延期及び再検討を求める意見書」を賛成多数で可決。自民、公明両党は反対しました。意見書は生徒に十分なスピーキング能力をつけさせることは必要とする一方、採点の公平性、配点の偏り、個人情報の漏洩、家庭の経済格差による学力格差などの懸念が指摘されるなどし、多くの英語教育研究団体や語学研究者らから延期と再検討を求める意見が出ていることなどをあげ、「影響を受けるのは生徒」だと強調しています。
西葛西駅 ホームドア運用へ
地下鉄東西線の西葛西駅(江戸川区)へのホームドア設置が4月中旬に完了する見通しです。繰り返される駅ホームからの転落事故や列車への接触事故を防止するのが目的です。
住民らとともにホームドア設置を粘り強く求めてきた日本共産党の原純子都議は「大橋美枝子区議や視覚障害者の皆さんと東京メトロ本社にも行き、早く設置してほしいと要請をしてきました。皆さんの声が実り、本当にうれしく思います」と話しています。原都議らは東京メトロに対し、ホームドア設置から運用を始めるまでの間の安全対策の徹底を求めていましたが、階段下に係員が配置され注意喚起の放送も繰り返し実施されていました。
育児休業 男性は23.8%取得
都内の育児休業取得率は、女性従業員96.0%に対して、男性は23.8%で、前年度調査(14.5%)から9.3ポイント増加したことが1日、東京都の調査で明らかになりました。男性従業員の育児休業の取得期間は「1か月以上3か月未満」(35.7%)が、前年度より 8.0ポイント増加して最も多く、次いで「5日以上2週間未満」(15.0%)でした。
育児・介護休業法の改正(21年6月公布)により、男性の育児休業の取得促進に向けた「産後パパ育休」の措置等が新たに盛り込まれたことに対する事業所の認知度は87.2%でした。
〈東京民報2022年4月10日号より〉