安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民団体「市民連合」が、政治や社会について腹を割り徹底的に話すことを目的としたYOUTUBE番組(オンライン動画)、市民連動プログレッシブ2022「TALK IT OUT」を、3月18日から週に1度配信しています。
司会は法政大学教授の山口二郎、国際政治学者の佐々木寛、市民運動家の町田彩夏(政治アイドル)と菱山南帆子の各氏が順番に担当。第3回の配信は町田氏が司会を務め、「個人的なことは政治的なこと」をテーマに3月30日、ゲストに本屋「lighthouseライトハウス(千葉市)」の店主・関口竜平氏と、シンガーソングライターで文筆家のNozomiNobody氏を迎えてトークを繰り広げました。
関口氏は19年5月、ヘイトや歴史修正主義に該当する本は取り扱わないことを徹底したプレハブ小屋の本屋「lighthouse本店」を、千葉市花見川区幕張町の畑の一角にオープン。昨年1月、同町に幕張支店を開店しました。
Nozomi氏は、コロナ禍で文化芸術の灯を絶やさない支援を国に求める活動「SaveOurSpace」や「WeNeedCulture」に参加。昨年の衆院選前に町田氏らと連帯し、投票行動につなげるアクション「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト」を立ち上げました。
番組の最初の議題は「インボイス制度」について。Nozomi氏がスライドを使い、インボイス制度の概要を説明。「免税業者は課税業者になるか、得意先に値引きを迫られる可能性のある免税業者のまま事業を続けるかの2択しかない」「重い事務作業でフリーランスの売り上げと時間を奪う」「スキルや作品性ではなく、インボイスの有無で選別される」「生活を圧迫する納税が発生する」とインボイス制度の危険性を語り、「税率アップを伴わない増税」と強調しました。
町田氏は「弱い立場の人が、より重い負担を背負うことになる」と発言。関口氏は大手出版社を支えているのは個人事業主の作家であると指摘し、「作品を生み出す人がいなくなる。なぜ(出版社は)のうのうとしているのか、違和感がある」と疑問を呈しました。