【アーカイブ連載】横田基地の今② 合意違反の飛行訓練 〈2021年5月30日号より〉

 2012年、MV22オスプレイが日本に持ち込まれたとき、欠陥機が日本の空を好き勝手に飛び回ることなど許せない、という世論が沖縄を中心に強くありました。そこで一定の制限を話し合う場として日米合同委員会が開かれ、住宅地、特に学校や病院、公共施設上空は飛行しないという原則が話し合われました。しかし、狭い日本に持ち込まれたら住宅地を避けて飛行するなど不可能に近いことは明らかです。

 アメリカでは市民から嫌がられる米軍の飛行訓練は、住宅地上空などで、当然ながらなされていません。最も嫌われ避けられているのが、オスプレイです。

 横田基地は内陸にある基地です。ですから飛び立てばそこは住宅地の上です。学校もあれば病院の保育園もあります。ですから米軍は言い訳のように訓練空域などを決めていますが、実際には訓練空域などどこ吹く風で、CV22オスプレイやC130Jスーパーハーキュリーズの異常な飛行が繰り返されています。

 東京の西、緑豊かな福祉のまち日の出でも、あきる野・五日市・青梅でも、奥多摩湖上空でも、山すれすれに…。どこもかしこも低空飛行が当たり前、急旋回、急降下、急上昇も。4月には五日市で、一瞬墜落かと恐怖が走った、と言う声が聞かれました。

 CV22オスプレイは日米合意など全く無視、福生市・羽村市・瑞穂町・昭島市などで、合意違反のヘリモードで住宅地上空で低空飛行しているのは腹立たしい限りです。これほど日本国民・都民の命が軽んじられているのに政府も東京都もアメリカに一言もありません。いつまで従属国家を続けるのでしょうか。

 さて東京全体で見ると、都心では横田基地での異常な飛行実態への関心はどうでしょうか。しかし、都心部にある麻布へリ基地(赤坂プレスセンター)で繰り返される米軍ヘリの超低空飛行は深刻ですし、都心上空での米軍ヘリによる低空飛行(米軍高官の遊覧飛行?)が大きな問題となっています。また、民間機による羽田空港への都心部上空を使った分刻みの低空飛行問題も、23区では大問題ですが、西の多摩地域では関心がイマイチです。

 それほど広くもない東京の西と東で、米軍機・民間航空機による爆音被害、墜落の恐怖が問題になっています。首都東京で暮らす私たちの安心・安全が、日々脅かされるなど許しがたいことです。東京の東と西で心を一つに手を結び、間違った政治を根本から転換させ、主権を取り戻し安心して暮らせる東京と日本をみんなの力でつくり出しましょう。(横田基地の撤去を求める西多摩の会事務局長 寉田一忠)

(東京民報2021年5月30日号より)

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