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- 山添拓コラム「未来を拓く」憲法が、熱い焦点〈2022年4月24日号〉
衆参で毎週のように憲法審査会が開かれています。
参議院ではこの間、「オンライン国会」の是非がテーマとされています。コロナ禍で、野党が憲法に基づいて召集を求めた臨時国会を拒み続けた与党側が、「緊急時に国会を開けるようにすべき」と声高
に叫ぶのは、ふに落ちません。本当はテーマなどなんでもよく、改憲論議を進める意図からではないか。
先日は、オンライン国会がテーマの日にもかかわらず、自民党議員が緊急事態条項や9条改憲を次々持ち出し、私に対して「9条と自衛隊の関係について説明を」と求めてくる場面も。平和外交が基本であること、万が一急迫不正の侵害が起きたときは自衛隊を含めあらゆる手段で命と主権を守ること、そうならないためにやはり外交努力が政治の役割であることなど答弁。この問題での日本共産党への注目を感じるとともに、改憲論議の加速ぶりも痛感します。
こういう議論のやり方自体がおかしいのではないかと考え、最後にもう一度発言。「はじめはオンライン国会が必要といいながら、議論を緊急事態条項や9条に広げていく。結局、憲法審査会を動かせ
ば、改憲案のすり合わせに向かう。多くの国民が改憲を政治の優先課題とは思わないなか、やはり審査会は動かすべきでない」
もうすぐ憲法記念日。本紙正月合併号で新春対談に応じていただいた気候アクティビストのeriさんと、今度は憲法でトークしました。動画は近日公開予定。乞うご期待!
(弁護士・日本共産党参院議員)
〈2022年4月24日号〉