〈一分 4月24日号〉映画業界で性暴力や性加害を告発し、安心して働ける…

 映画業界で性暴力や性加害を告発し、安心して働ける業界への変化を求める動きが相次いでいます▼きっかけは、役への起用をほのめかし、映画監督から性的な行為を強要されたという、週刊誌の報道でした。報道の直後に、著名な監督有志が「私たちは映画監督の立場を利用したあらゆる暴力に反対します」と題する声明を発表しています▼声明は、映画監督は「他者を演出するという性質上、そこには潜在的な暴力性をはらみ、強い権力を背景にした加害を容易に可能にする立場にあることを強く自覚しなくてはなりません」と厳しく指摘。「自らが見過ごしてきた悪しき慣習」を断ち切るアクションを起こすとしています▼文学界からも、著名作家らが連名で「原作者として、映画業界の性暴力、性加害の撲滅を求めます」との声明を出しました。声明は映画業界と密接な関係にある出版界のセクシャルハラスメントについても、「これまで我々が立ち上がってこなかったことへの自戒と反省」を述べています▼作家らの声明は結びに、こう訴えています。「私たちは物語を安心して委ねられる映画業界を望みます」―この思いは、表現者たちが生み出す物語を、心から楽しみたいと願う、多くの人たちのものでもあるでしょう。

〈東京民報2022年4月24日号より〉

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