未来の子どもたちに緑を 神宮外苑再開発 若者らが署名活動〈2022年5月29日号〉

署名活動後、「緑を守る!」と決意を強めるメンバーら=22 日、新宿区
署名活動後、「緑を守る!」と決意を強めるメンバーら=22 日、新宿区
音声読み上げ

 約1000本の樹木が伐採され、高層ビルなどが建設される明治神宮外苑地区の再開発をめぐる問題で22日、大学生の楠本夏花さん(18)とイタリアからこの日のために一時帰国した叔母の楠本淳子さんらが、神宮外苑いちょう並木周辺(新宿・港区)で伐採に反対する署名活動を行いました。

 署名活動には、夏花さんと淳子さんの友人やその家族、SNS( ネット上の交流サイト)で活動を知り、2度目の参加となる気候変動対策を求める若者主体の集団「FridaysFor Future( FFF、未来のための金曜日)Japan」の俵里奈さん(20)など、約15人が参加。夏花さんが描いたイラストを背中にプリントしたお揃いのTシャツを着用し、手作りのプラカードを掲げて署名への協力を呼びかけました。

 イタリアで通訳の仕事をしながら動物や自然保護活動などにも精力的に活動している淳子さんは、インターネットで伐採問題の情報を入手。同再開発計画案が都の都市計画審議会で可決された2月9日にオンライン署名(Change.org)を立ち上げました。

 淳子さんは東日本大震災の直後や熊本地震の際は現地に駆けつけて炊き出しなどのボランティアを行い、東京オリンピックの反対活動なども実施。「見ているだけでは納得できない性格。今回は夏花のおかげで若者が集まってくれるのがうれしい。政治が変わらない限り、開発問題は続く。政治家がいやなことをやったら、いやと言うクセを、彼女たちにつけてもらいたい。政治家は私たちが信頼して選挙で選び、権利を与えただけ。それを利用して市民が求めていないことをやるのは間違えている」と力を込めました。

樹木の歴史、まず知って

道行く人が続々と署名に協力=22日、新宿区

 署名に協力した67歳の男性は、「子どもの頃はここでキャッチボールをして、息子が自転車に乗れるようになったのもここ。神宮の歴史を知らない役人が、小手先で勝手に計画を決めた。歴史を学んでほしい」と訴え。国立競技場で陸上の大会中という4人の大学3年生は、「地元には豊かな自然が残っている。都会でも自然を増やしていきたい」と話しました。

 ニュースで樹木伐採問題を知り、見に来たマレーシア人の女性(71)は、「植物がここまで育つのに何年かかるか知っているのか。なぜ簡単に伐採できるのか分からない」と憤りました。

 夏花さんは「署名活動をやってよかった。私たちの未来がかかっているので、これからも声を上げ続けていきたい。私たちの子ども世代に高層ビルだらけの景色は見せたくない」と、語りました。

 6月5日には大規模なデモを行う予定です。

〈2022年5月29日号より〉

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