フラッシュ@Tokyo 2022年6月12日号WEB版 神宮外苑問題、物価高騰、豊島区・政治資金規正法違反など
神宮外苑 保存の陳情不採択
都議会都市整備委員会は5月27日、約1000本の樹林を伐採し超高層ビルなどを建設する神宮外苑地区の再開発をめぐって都民から出された「神宮外苑の歴史的景観と環境の保全に関する陳情」を自民、都民ファ、公明の反対多数で不採択にしました。日本共産党、立憲民主党などは採択を主張しました。
同再開発を巡っては、情報公開の不足やシンボルのイチョウ並木をはじめ多くの樹木が伐採されることなどへの厳しい批判を招いています。共産党の原田あきら都議は、「(都が)本気でイチョウ並木を守るというなら、建築物がもっと並木から離れるしかない」とのべ、計画の見直しを求めました。
豊島区議団 物価高騰で申し入れ
日本共産党豊島区議団は5月30日、原材料や燃料などの物価高騰に苦しむ区民や事業者の支援を高野之夫区長に求めました。
申し入れは、新型コロナに加え、ウクライナ情勢や円安などによる原油や原材料、食料品や水光熱費の価格高騰で、区民の暮らしと営業は深刻な事態であり、今後さらなる高騰が予想されると指摘。その上で、補正予算の編成にあたり地方創生臨時交付金の活用と区独自の財源対策による支援を求めました。
主な要望は原材料や燃料高騰に苦しむ飲食店や運輸業、中小製造業などの事業者支援や、消費税5%への引き下げとインボイス制度の中止を国に働きかけること、小中学校や保育園などの給食費への補助、低所得者への電気代やエアコン設置補助など。
豊島区議会 真相求める決議否決
自民党前区議による政治資金パーティーに関わる政治資金規正法違反をめぐって、自民党から真相が語られないことを受けて日本共産党豊島区議団が提出した「政治倫理の確立・向上と区民からの信頼を回復するために真相究明を求める決議」を、公明党、都民ファースト・民主、自民党の反対多数で否決しました。
提案理由を説明した小林ひろみ区議は、真相究明に触れない公明党提案の決議では「真相究明はしなくてもいいとなりかねない」と批判しました。
千代田区議団 物価高から生活守れ
日本共産党千代田区議団は5月18日、物価高騰から商店の営業や区民のくらしを守る9項目の緊急申し入れを樋口たかあき区長に行いました。
「コロナ危機による景気の低迷、生活の困難が長期に及んでいるところに、ロシアのウクライナ侵略に加え、日銀の『異次元の金融緩和』による異常円安というアベノミクスの失政が、ガソリン、食料品、電気料金をはじめ物価の高騰を招き、くらしと営業は深刻な打撃を受けている」と指摘。
区民の暮らしでも4月から年金が削減されたうえに、高齢者の医療費窓口負担が2倍化されようとしているとし、「これ以上の生活必需品や物価の値上げに歯止めをかける対策を国や東京都に求めるとともに、区として具体的対策を講じるよう求める」としています。
〈東京民報2022年6月12日号より〉