2006年に施行したバリアフリー新法(高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律)に基づき、2019年2月の第1回都議会定例会で日本共産党の和泉なおみ都議が文書質問した都道環状7号線の青砥橋(葛飾区)へのエレベーター設置が、実現に向けて動き出しました。文書質問は青砥橋にとどまらず、バリアフリー化の必要性が高い都内の橋梁について、東京都が広く見直しを図る流れに発展。和泉都議は「住民の切実な要求が住民運動と共産党の論戦に結び付き、政治を変える力につながった」と語ります。
和泉都議の文書質問から
青砥橋は中川にかかり、葛飾区の青戸2丁目から高砂1丁目までをつなぐ長さ約640㍍の巨大な太鼓橋。橋を渡り切るにはビル5階建ての高さに相当する階段、もしくは急勾配のスロープを約150㍍昇降しなければなりません。
高砂1丁目側には商店がなく、最寄り駅は青戸側にある京成青砥駅。通勤・通学や買い物のたびに渡らなければならず、和泉都議や同党の葛飾区議団、和泉なおみ事務所による住民への聞き取り調査では、タクシーに数人で相乗りし、買い物に行くという高齢者の声もありました。住民にとって青砥橋へのエレベーター設置は、長年の悲願です。
和泉都議は2019年1月の文書質問で、現地調査によりバリアフリー化の必要性を強く感じた葛飾区内にある青砥橋、堀切橋、飯塚橋のエレベーター設置を要望。都の答弁は「解決すべき困難な課題が多いことから、慎重な検討が必要」というだけにとどまりました。