足立区「九条の碑」が完成 銀色の球体に平和の願い〈2022年6月26日号〉

除幕式であいさつする小森東大名誉教授= 19 日、足立区

 足立区の区民や「九条の会」などが中心となってつくる「『九条の碑』を建立する会」は19日、約1年半の歳月をかけて完成した「九条の碑」(足立区柳原)の除幕式を行いました。参加者の熱い視線が向けられる中、白い幕が外され、直径1㍍の銀色に光る球体が姿を見せると、参加者から喜びの拍手が湧きました。

 「九条の碑」の頂点に「9」の数字、周囲には憲法9条の条文(1・2項)がらせん状に刻まれています。ステンレス製で、鏡のような表面に碑文を読む人の姿が写ります。「平和を自分のこととして考えるきっかけに」(デザイン担当の吉田錦次さん)との願いが込められています。

 除幕式で会共同代表の石川晋介医師は「全国から様々な支援があって、きょうを迎えることができた。改憲の動きが強まるが、憲法を変えるのではなく世界に広げていくことが大事。碑の完成で終わりではなく、憲法の歴史、これからのあり方を考える端緒にしてほしい」とのべました。

 九条の会事務局長の小森陽一・東京大学名誉教授と同会世話人で国際ジャーナリストの伊藤千尋氏らがあいさつ。小森氏はロシアのウクライナ侵略に触れ、「ロシアの東側の隣国は日本。その日本が9条で国際問題をどう解決していくかが大事だ」と強調。「(戦争のための)集団的自衛権の行使をなくせと言えるのは憲法9条をもつ日本だ。そういう日本にするために碑を心に刻んで頑張っていきましょう」と訴えました。

戦争ない世界つくる象徴

 除幕式に続く完成のつどいで伊藤氏は、「9条で平和を守れるかという人がいるが、それは違う。軍事力で国を守るとは国境線の内側は守るが、外側は殺してもいいということ。この発想では世界から戦争はなくならない。最初から戦争はしない世界をつくるための象徴となるのが九条の碑だ。誇りをもって活用していこう」と呼びかけました。

 碑の建立に関わった団体代表や地元の人たちがあいさつ。地元代表の小林弘子さんは、スペイン領カナリア諸島に9条の碑の見学に行った体験を紹介。「自信を持って憲法9条を地元・柳原から日本中、世界中に広げていきましょう」とのべました。声楽家やフラメンコギター奏者らが演奏を披露。吉田万三元足立区長や日本共産党の斉藤まりこ都議、浅子けい子区議も参加しました。

 「建立する会」は「戦争放棄」「戦力不保持」をうたった憲法9条を守り、世界に広げるため、日本各地にある「九条の碑」を足立区千住にもつくろうと2020年に結成。全国800近い団体・個人から支援がありました。「九条の碑」の建立は東京初で、設置場所は医療法人健和会・柳原リハビリテーション病院(東京民医連加盟)の隣接地です。

〈東京民報2022年6月26日号より〉

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