先の杉並区長選(6月19日投票)で市民と野党の共闘で初当選した岸本聡子氏(47)が11日、大勢の市民が出迎える中、初登庁しました。
午前9時20分、自転車に乗った黄色いノースリーブ姿の岸本新区長が現れると、待ちかねた約100人の市民が大きな拍手で歓迎。日焼けした顔に微笑みをたたえた岸本さんは、投げキッスで応えました。
出迎えた区民の一人、小関啓子さん(82)は「当選は夢じゃないかなと思っていましたが、きょうここに来て夢じゃなかったと思えました。彼女が学んできた公共を実践して、新しい区政にしてくれると思うとウキウキしています」と、にこやかに話しました。大井妙子さん(79)は「岸本さんの立候補は、私たち市民運動との千載一遇のマッチングでした。これは頑張るしかないと市民運動が一つにつながった」と振り返ります。
出勤前に立ち寄ったという女性保育士(34)は「前区長のもとでは、保育の質を担保するために頑張りたいと職員が思っても、区長と区民との板挟みで葛藤があった。新区長は現場の声を聞いて、子どものために何をすればいいかを考えてくれる人です」と期待を込めました。