対話が生む新しい地方自治 杉並区 岸本聡子区長が就任会見〈2022年7月24日号〉

 先の杉並区長選(6月19日投票)で市民団体が擁立し野党が支援して初当選した岸本聡子氏(47)が11日、大勢の市民が出迎える中、初登庁しました。その後、臨んだ会見で公約に掲げた「対話を大切にする区政」の実現へ意欲を示しました。会見で語った新しい区政への抱負などを紹介します(要旨)。

「勇気与えるよう懸命に」

幅広い住民の声聞く

就任会見で「地方自治の場から命と暮らしを守る政治を」と語る岸本氏=11 日、杉並区

 区民の声を区政に生かしてほしいという多くの人に支援されて当選しました。杉並区民57万人の命と暮らしを守るという責任と使命を持ち、常に区民のための区政を行っていきたい。僅差(187票)で当選したことを重く受け止め、私に投票されなかった区民の声や思いをより意識的に聞き、対話と理解を深めたい。幅広い住民の提案を聞くことに最大の努力をしていきます。

 現在、物価高による生活への打撃、猛暑、そして新型コロナ感染者急増という3つの課題の中で、区民の暮らしや健康への懸念が高まっています。これらを緊急の課題と位置付け、自治体としてできることを最大限取り組んでいきます。

 行政職、政治職も初めての私にとって大切なことは、地域の課題や行政について多方面から、そして職員から学ぶことだと認識しています。「対話と共有」は、住民と行政との関係はもちろん、議会との関係を含め杉並が物事を進める原則とします。住民参加を、明確なビジョンに沿って進めていきます。杉並区を日本で一番、透明性と説明責任が高く、住民参加が活発な自治体にしたい。

ビジョンに優先順位

 気候変動問題に野心的に取り組みます。例えば23区で自転車が一番乗りやすい街にしたい。こういったことが住民にも分かりやすい指標の一つになるのではないか。ジェンダー平等も進めていきます。

 区民の声を聞く集会をいち早く開催します。毎回テーマを設定し、申込制と無作為抽出した区民から希望者を募るハイブリッド形式でバランスの良いデザインにしたい。年間8~10回の開催を予定しています。

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