街角の小さな旅24 都民が守った海辺の自然 葛西臨海公園と海の風

 葛西臨海公園は荒川と江戸川の河口にはさまれ東京湾に面した公園です。JR葛西臨海公園駅を降り、メーンストリート・海へのプロムナードをまっすぐ進むと目の前に海が広がり海浜公園に出ます。

葛西臨海水族園

 公園は、「東京の都市改造において今日なにより急務とされることは、破壊された自然を回復」することとして「東京における自然の保護と回復に関する条例」を制定するなど自然の回復に全力を投じた革新都政(1967~79)が、急速な湾岸埋めたてによって失われた水辺環境を取り戻すために立案した海上公園構想にもとづき建設されたものです。

 プロムナードの右手には広々とした芝生の広場ゾーン。さらに歩みをすすめると芦ヶ池や日本庭園があり、汐風の広場で海風が迎えてくれます。

臨海海浜公園

 プロムナードをまっすぐ進むと干潟と海域がラムサール条約(特に国際的に重要な湿地に関する条約)に登録され、「日本渚百選」にも選ばれた海浜公園。2つの人工なぎさの沖には自然の干潟「三枚洲」と「三日月干潟」が残されています。

マグロの群遊

 渚橋を渡って西なぎさ。目の前に穏やかな遠浅の海がひろがります。4~6月は潮干狩り、そして夏には海水浴体験、そして1年を通して貝やカニなど海の生き物を捕まえたり野鳥の観察などが楽しめます。

 今年も多くのファミリーや若者のグループが海水浴を楽しんでいました。(8月28日まで)。また、8月の日祭日には投網体験や海での泳ぎ方体験、カヌー体験などの「里海祭り」が開かれます。

 東なぎさは自然環境保全のため立ち入りが禁止されています。春秋にはシギ、チドリ、冬には数万羽のスズガモ、世界的に希少なクロツラヘラサギなどの渡り鳥が飛来。野鳥のサンクチュアリとなっています。

水族園と鳥類園

 プロムナードの左手に臨海水族園と鳥類園があります。

 水族園の入口は海を見渡せる展望デッキにあり、噴水池に囲まれた高さ21㍍のガラスドームから入館します。

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