【健康コラム】拡大急でも個人任せ 感染予防策の追加実施で軽減〈7月31日号より〉
- 2022/8/11
- コラム・オピニオン
コロナ新規感染者増で危機的状況という。(都モニタリング会議 2022.7.14)
2020の夏、2021の夏もだから、季節性ありか。
新型コロナのウイルスは変異を繰り返し、置き換わっては感染拡大です。
その置き換わりが進み、オミクロン株亜系統の変異株BA.5割合が上昇です。
BA.5の心配な報告です。
より伝播性は強く、免疫逃れ能力が高い。(Nature 2022. 6.17)
さらに病原性も高い可能性あり、と。(ハムスター感染実験 bioRxiv 5.26)
およよ、こ、こわッ。
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コロナ感染者の約20―45%は無症状のまま、自身は感染を知らずに活動を続けて新たな感染を起こす。
主な伝播経路は空気感染(ウイルス含むエアロゾルを吸って)の証拠が集まっています。(BMJ 6.29)
どう防ぎ軽減させるか。
予防策追加実施が必要。現在の世界的流行を終わらせ、将来の大発生を防ぐ重要な戦略になる、と。(Science 2021.8.27)
追加策の重点はこれ。
換気(室内環境を二酸化炭素濃度700―800ppm)、気流(空気の流れ)、空気ろ過(HEPAフィルター付き清浄機使用)、紫外線消毒(室内上層に紫外線照射上層空気殺菌器使用)、マスク着用(エアロゾル断つ効果的経済的法)。
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4回目のワクチン接種、高齢者・基礎疾患持ちへの効果はどうなのかなあ。
60歳以上の介護施設居住者43,775人追跡(イスラエル)です。(JAMA Intern Med 2022.6.23)
“感染全体の防御効果は控え目だったが、入院・重症化・死亡に対しては高い防御効果があった”
命が大事、お勧めです。
だけどさあこの国の政権は対策の検証なしのまま、個人任せで気をつけてネ、ばかり。関心ありは改憲と軍事費11兆円超増。いまそれかい、命を守る予防策実施でしょ。
(上野敏行)
(東京民報2022年7月31日号より)