西東京市は8月29日、旧統一協会(統一協会)の関連団体がかかわるイベント「ピースロード北多摩」の2020年と21年の後援名義使用の承認を取り消したと公表しました。
「ピースロード」は、統一協会の関連団体、天宙平和連合(UPF)が実行委員会に加わり開いています。ピースロードのホームページでは、UPFの故・文鮮明総裁の提唱に基づき「全世界を平和の道で連結する」などとして、全国各地を自転車で走るイベントの様子などを紹介しています。
全国で統一協会と自治体との過去の関わりが問題視されるなかで、ピースロードの後援を承認していた自治体による取り消しの動きが相次いでいます。
日本共産党西東京市議団は8月25日、市長あての申し入れで、ピースロード北多摩を市が後援し、20年は当時の市長が表敬訪問を受けるなどしていたことを挙げ、過去の市とのかかわりについて、「調査を行い、結果を市民に明らかにし、後援名義使用などについて取り消しを行うこと」と、「今後、市として旧統一協会とその関連団体と一切の関係を持つことのないようにすること」を求めていま
した。
市は取り消しの理由を、取り扱い要綱のうち「事業等が公序良俗に反するものその他社会的な非難を受けるおそれがあるもの」に該当すると判断したとしています。
〈東京民報2022年9月4日号より〉