日本共産党都議団は6日、紳士服大手「AOKI」関係者との受託贈収賄事件をはじめ一連の東京五輪汚職問題について、高橋治之組織委員会元理事の汚職逮捕事件の全容解明と五輪の徹底検証、保管文書公開をするよう小池百合子知事に申し入れました。応対した潮田勉副知事は「うかがった要望は知事と所管局に伝えます」と答えました。
あぜ上三和子都議は高橋氏が同日再逮捕されたことにも触れ、都民から「カネと利権まみれだったのか」などの強い批判と真相解明を求める声が広がっていると指摘。「都は開催都市として徹底的に検証する責任がある」と強調。
その上で「都が持つあらゆる権限を行使して、事件の全容解明、五輪の徹底検証を行うべきだ」とし、都議会への早急な報告や情報公開を求めました。組織委員会が作成した文書は、五輪文書保管条例により保存されるものの、情報公開の対象になっていません。
申し入れは▽公益法人法第27条による検査をはじめ、都のあらゆる権限を行使して事件の全容解明と五輪の徹底検証を行う▽AOKI以外でも不適切な部分がないか都として調査、検証する▽スポンサーの選定や契約、ライセンス商品の販売などの過程を都民に明らかにする―などの6項目。
東京民報2022年9月18日号より