昭島市つつじが丘1丁目を中心とする玉川上水沿いに、物流不動産デベロッパー大手の日本GLP(本社・港区)が、大規模な多機能型の物流施設を開発する計画を進めています。
市民らは交通渋滞や自然環境の破壊など、生活に多大な影響を及ぼすことを懸念し、今年5月21日に計画の見直しと撤退をGLP社と市に求めることを目的に、「昭島巨大物流センターを考える会」を結成。これまでに交通問題や環境アセスメント(環境影響評価)などに関する学習会、市議との懇談会を開き、8日に昭島駅前で初めての街頭宣伝を行いました。
物流施設の開発予定地には「昭和の森ゴルフコース」が広がり、現在も営業しています。GLP社はこのゴルフ場の土地を取得。東京ドーム12個分の広さに相当する約59万平方㍍の敷地に、高さ約35~55メートル、24時間稼働する物流倉庫などが建ち並ぶ予定です。
工事は24年4月に着工し、6月ごろから順次竣工、28~29年に完成する見通し。完成後は1日に約5800台のトラック(約1100台は大型車を想定)が往来することになります。周辺道路は片側1車線しかなく、普段から渋滞が発生。今以上に交通量が増えると、介護施設や幼稚園の送迎バス、緊急車両が大渋滞に巻き込まれ、通学路として利用している子どもたちは交通事故に巻き込まれる危険性が高まります。