日中友好協会港支部は11日、アイヌ文化の継承活動を精力的に行っている若手の活動家・関根摩耶さんとの交流会を行いました。関根さんは今年春に大学を卒業したばかりで、各種メディアなどでアイヌ文化の紹介活動を展開しています。
交流会は、関根さんのアイヌの言葉による自己紹介とあいさつで始まりました。参加者の多くが、アイヌの言葉を聞いたことがないため驚きの表情を浮かべていました(続いて本人が通訳)。講演では、アイヌの人の生活観・自然観・死生観などについて具体的に説明があったほか、多くの日本人が使う言葉のなかにアイヌ由来のものが数々あることも紹介されました。
最後に、関根さんは若い世代にアイヌ文化を紹介するうえで、アイヌと和人とのかかわりのなかの「歴史的な迫害や差別」だけを取り上げるのではなく、「アイヌ文化や生活観はカッコイイ」と魅力的に感じてもらえるように活動していきたいと決意を語りました。
東京民報2022年9月25日号より