杉並区議会は9月29日に開いた本会議で、岸本聡子区長が提案した補正予算案(総額約171億円)を賛成多数で可決しました。
岸本区長は一般会計補正予算案について「物価高騰から区民生活を守る対策」を重視する考えを、所信表明(9月12日)で示していました。
補正予算には生活困窮者への支援として、国の臨時特別給付金事業の対象とならない世帯のうち、住民が均等割のみの課税となる生活困窮世帯を対象に、区が独自に5万円を支給する「生活応援臨時給付金」約4億1000万円を計上しました。
4月からの給食費値上げ分(1食当たり4~6円)を保護者負担から区負担に切り換えた上に、食材価格高騰への支援として各校に1食当たり5~7円分を支給する「学校給食の推進」6200万円余りを盛り込みました。多くの区で保護者負担にならないような対策が取られていますが、杉並前区長は保護者への支援は行いませんでした。