筆者はラグビーをメーンテーマとするスポーツライターで、スポーツ紙等にユニークな視点からの評論・エッセーを書いています。この本は、ここ20年近くの間に筆者が書いてきたラグビーに関する秀逸なエッセーを集めたものです。
筆者自身がラグビープレイヤーであり、高校・大学のラグビーコーチでした。そして何よりもこの本には、筆者のラグビーに対する愛情とラグビースピリッツにあふれています。本の表題が「人類のためだ。」とある様に普遍的な人への愛情に満ちているのです。
まずスタートが「君たちは、なぜラグビーをするのか。それは『戦争をしないため』」だと。戦争体験をしたラグビー人(大西鐵之祐氏・元日本代表監督)の最終講義を紹介し、後輩たちに「戦争をさせないための人々の抵抗の環」の必要性をメッセージとして残していることを紹介しています。また、戦後いち早く復活したスポーツがラグビーであることも紹介しています。そして、ラグビーができる平和のありがたさをのべています。