笹の墓標展示館が巡回展 強制労働の歴史顧みる〈2022年10月23日号〉

貴重な資料展示と講演など充実した企画が来訪者の心をとらえた=中央区

 北海道の北部、雨竜郡うりゅうぐん幌加内町ほろかないちょう朱鞠内しゅまりないで、戦時下の強制労働犠牲者などの遺品を展示する「笹の墓標展示館」の東京巡回展が、中央区の築地本願寺第二伝道会館で5~13日まで開催されました。同展示館は強制労働資料館として1995年から公開されてきましたが2020年1月、雪の重みで倒壊。現在は巡回展(東京では年2回)を行いながら、展示館再建運動を行っています。

 第二次世界大戦期の1935年から鉄道工事(深名線)、1938年からは水力発電用の雨竜ダム工事に数千人の日本人と朝鮮人の強制労働があり、多くの犠牲者を出しました。1970年代から調査が行われましたが、犠牲者は200人超と判明したものの正確な人数は未だ不明です。1980年に朱鞠内で市民の手により笹やぶとなった地からの発掘活動が開始。23体の遺骨が発掘されました。

 1997年以降、朱鞠内に日本、韓国、朝鮮、中国、台湾、アイヌの青年らが集まり、遺骨の発掘・遺族を調査し返還する「東アジア共同ワークショップ」が行われ、日本の植民地支配を顧みる機会になっています。

 現在、「笹の墓標展示館」再建支援募金を呼び掛けています。

東京民報2022年10月23日号より

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