統一協会との接点が次々と明らかになっていた山際大志郎経済再生担当相が24日、岸田首相に辞表を提出しました▼自民党が9月に点検結果を公表した後も、山際氏をめぐっては、統一協会の韓鶴子総裁と集合写真を撮影していたことや、協会が主催する会合に出ていたことなど、新たな事実が続々と明るみに出されてきました。それでも山際氏は「自分にとって重要だと思わないことは覚えていない。それは私にとってはそれほど不自然なことではない」と国会答弁するなど、無反省な言葉を繰り返していました▼統一協会との癒着関係を指摘されても、山際氏を閣僚として続投させてきた岸田首相の任命責任も厳しく問われます。岸田氏も山際氏と同様、「任命責任を感じているからこそ、今後の審議、職責をしっかり果たすことで、その責任を果たしたい」と反省のない言葉を述べるだけでした▼日本共産党の小池晃書記局長は辞職を受け、「遅きに失した。山際氏は自らの統一協会との関係を包み隠さず明らかにすべき」と語りました▼統一協会との接点が明らかになっている閣僚などの政務三役は4割に及びます。「自主申告」任せの調査を止め、政府として自民党として責任を持った調査を行って、関係を解明するべきです。
〈東京民報2022年10月30日号より〉