関東大震災 中国人殉難者の追悼散策 日中友好協会都連と支部が共催〈2022年12月4日号〉
- 2022/12/2
- 平和
関東大震災(1923年)の混乱時に虐殺された中国人殉難者の追悼散策が江東区内で11月5日、日本中国友好協会都連と同江東支部の主催で開かれ、20人が参加しました。
震災の混乱に乗じて、朝鮮人だけでなく中国人数百人が同区内大島地域で殺害されています。
一行は、除村裕同支部会員の案内で現場を巡りました。
佐久間徹同都連文化委員会委員長によると、当時大島地域には、中国人約1270人余が居住してい
ました(右翼の「黒龍会」指導者の証言)。このうち580人〜700人が殺害されています。
一行は、250人余が殺害された大島6丁目を皮切りに、大島8丁目から江戸川区との境・逆井橋へ。この橋の付近は中国人留学生だった王希天の虐殺現場。王は在日中国人の救援活動をしていましたが、亀戸警察に拘束され、その後、陸軍第一師団の中尉による殺害が明らかになりました。
亀戸事件犠牲者の碑がある浄真寺で、献花を行い、追悼しました。
参加者から「中国人の犠牲者について初めて知って、その数の多さに驚いた」、「日ごろは善良な日本人が、デマに踊らされ平気で多数の人を殺すようになったことの記録も反省もほとんどない」などの感想が寄せられました。
東京民報2022年12月4日号より